【訪問診断(整理収納実作業)】
現在のライフスタイルに合わせた住まい方
~ 次のライフスタイルも見据えて ~
【整理収納実作業編≪収納 No.2≫】
整理収納アドバイザー、Minimal Office 専任アドバイザーの関口真衣です。
前5回に渡り、実際のお客様宅でのお片付けの実例をご紹介すると共に、Minimal Officeの整理収納コンサルティングの「訪問診断(整理収納実作業)」というお仕事について、ブログでご紹介しています。
ブログは、以下のMinimal Office の「訪問診断(整理収納実作業)」当日の大まかな作業の順でご紹介しています。
~ 訪問診断当日 ~
④ 事前ヒアリング
⑤ 目標設定
⑥ 整理収納実作業
⑦ 次の目標への計画と課題
前回までのブログは下記をクリックしてください↓↓↓
ブログ1【訪問診断(整理収納実作業)~お客様とご依頼内容について~】
ブログ2【訪問診断(整理収納実作業)~④事前ヒアリング編~】
ブログ3【訪問診断(整理収納実作業)~⑤目標設定編~】
ブログ4【訪問診断(整理収納実作業)~⑥整理収納実作業編~《整理》】
ブログ5【訪問診断(整理収納実作業)~⑥整理収納実作業編~《収納 No.1》】
では、早速。
前回のブログでは、⑥「整理収納実作業」《収納》の
STEP①: 空間を測定する
STEP②: 「整理」したモノを目的に合わせ、ゾーニングしていく
までお話しました。
今回のブログでは、その続きで
STEP③: ゾーニングし、計画した通りにモノを「収納」していく
をお伝えしていきます。
お客様の理想の暮らしの実現を目指し、空間測定、ゾーニングと順を経た収納計画に基づいて、実際に、どのようなものをどんな風に収納していったのかについてお話していきます。
■ ⑥「整理収納実作業」《収納 No.2》
◆ STEP③: ゾーニングし、計画した通りにモノを「収納」していく
ゾーニングが終わり、収納計画ができあがれば、あとはそれに基づいて、実際に「収納」していくだけです。
まずは、こちらが、前回のブログで取り上げた、お客様よりご依頼のあった押入れのゾーニングです。
そして、実際に、そのゾーニングを基に、モノを収納した押入れのAfter写真です。
【押入+天袋 After】
全てお客様のお家にあった収納ツールを利用して収納しました。
購入した収納グッズやツールは一つもありません。
一体、どのようにモノを収納しているかというと…
このような感じになっています。
例えば、天袋。
天袋は、ほとんど使う機会はないが、捨てることはできない思い出の品や家族の趣味の品などの使用頻度の低いモノを収納しています。
椅子や脚立に乗って取り出すことになるので、できるだけ、落下や転落の危険がないように、収納する際は、「軽く、楽に取り出しやすく」を心がけ、種類ごとに小分けにして、カゴや紙袋に入れて収納しました。
天袋の収納の様子。手前にカゴに入れた写真など、奥には紙袋に入れたレコードなどを収納。
モノが落下しないように、手前には、安定感があるカゴを利用して、思い出グッズなどを収納しています。
奥の紙袋に入れたレコードなどは、古い収納部材を再利用したキャスター台に載せて収納。取っ手付。
カゴの奥のデッドスペースなども有効活用して、ご主人の趣味のレコードなどをジャンルごとなどに分けて、紙袋に小分けにして収納しています。
奥のモノでも、より取り出しやすくするために、お家にあった古い収納部材+キャスターなどを再利用して、キャスター収納にしました。
その上にレコードなどを入れた紙袋を載せて、更には、引手ベルトもつけて引き出しやすく工夫しています。
普段は手前のカゴをストッパーにして動かないようにします。
これらの天袋に収納したご主人の思い出の品やコレクションのレコードなどは、ご主人が単身赴任先からご帰宅された時に、内容を確認し、要不要をご判断、「整理」していただくようにしました。
同じく、息子さんが小さい頃の写真や作品、部活グッズなどの思い出の品は、息子さんが実家に帰って来た際に、内容を確認し、要不要ご判断、保管する、新居に持っていくなど、こちらもご本人に「整理」、今後の方針を決めていただくことにしました。
ご家族で、きちんと「天袋=思い出の品やコレクションが入っている」と情報を共有、周知できれば、あとの作業はご本人のタイミングで行うことができます。
ご家族の共有のモノと収納場所は、ご家族全員で情報を共有、周知することが大切です。
次に、押入れは…
押入れ上段右側のご主人専用スペース。着替えと布団一式が収納されています。
同じ引き出し型の収納ケースを6個使い、縦2段、横3列に並べています。
ご主人が、右側の襖を開けるだけで、すぐに着替えを取り出せるように、右側の4つの収納ケースをご主人の洋服専用にしました。
もともとご主人用の収納ケースは3つだったので、1つ増やし、少し余裕を持たせました。
ご主人の洋服の適正量は、この4つの収納ケースに収まる分だけとして、持つ洋服の量を決めるルールも設けました。
更に、収納ケースの上には、ご主人がご帰宅時に使用する布団一式を収納しています。
今までは、季節外の布団や来客用の布団も一緒にしまわれていたので、取り出しにくく、探しにくく、間違って、使わないモノまで取り出してしまったり、重ねた布団が崩れたりして、見た目も悪くなりがちでしたが、もうそんなことはありません。
今、使う分だけを、高身長のご主人が屈まずに一気に、楽に取り出し、片付けることができるようになりました。
左側2段の収納ケースは、ちょうど襖の召し合わせ部分と重なり、引き出しが開けにくいので、「今、必要ではないが、将来は必要になるかもしれないモノ」「捨てるかどうか迷っているモノ」などをとりあえず入れておく「迷いモノ用の仮保管BOX」にしました。
同じく「捨てるモノ」「要らないモノ」だと決まっているが、ゴミの日やリサイクルショップに持っていくまで、つい、部屋に出しっぱなし、置きっぱなしになってしまったり、他の必要なモノと混在させてしまいそうなモノを入れておく「手放すモノ用の仮保管BOX」も設けました。
どちらも1ヶ月に1度、3ヶ月に1度などと、定期的に見直し、要不要を判断し「整理」し、処分するようにします。
あえて、きちんと仮保管場所を設けておくことで、更に、お片付けを前向きにしたり、片付けることでの不用品による部屋の散らかりや散らかりの原因となるちょい置きをなくすことができます。
寝室のクローゼットで使いづらかった3段収納ケースは、和室の押入れに移動しました。
そして、奥様の洋服などを収納。
3段収納ケースは2つあったので、押入れの上段と下段に各1個ずつ配置しました。
例えば、今の季節であれば、春夏物など、今、使うモノを上段の収納ケースから順に収納し、秋冬物など、今、使わないモノを下段の収納ケースにしまいます。
そうすれば、同じ収納ケースを利用しているので、衣替えは、引き出しを入れ換えるだけで衣替えが完了。
ものすごく楽で、時短になります。
実は、上右の写真は、見てお判りになるように、作業時間が足りず、引き出しの中は、アイテム毎の分類まで、つまり、「整理」まで終わっているのですが、「使う時のことを考えて収納する」、つまり、同じ時に使うもの、一緒に使うものなどのグルーピング作業以降の「収納」部分が未完の状態です。
故に、奥様に「宿題」として、今、ご自分が使う頻度順、一緒に使うモノをグルーピングして、引き出しに収納していただくようにお願いしました。
作業時間が足りない時など、ご自身でできそうなことは、「宿題」として、後日、ご自身でお片付けをお願いする場合もあります。
今回も、奥様専用の収納ケースでしたので、ご自身で判断もしやすく、且つ、「整理」までは終わっている状態なので、今回のお片付けのノウハウをおさらいし、片付け後のやる気やトキメキを活かして、ご自身で続きの「収納」を行って貰うという宿題をお出ししました(笑)。
更に、この宿題以外に課題も追加したのですが、それはまた改めて…。
又、奥様にも、ご主人と同様に、洋服はこの収納ケースと押入れ隣のクローゼットに入る分だけしか持たないというルールも決めていただきました。
クローゼットに入る分だけ、このケースに入る分だけなどと、収納そのものの容量に合わせてモノの定数、定量を定め、それ以上は絶対に増やさないとモノの入り方をコントロールするだけで、片付けた状態は維持され、リバウンドしにくくなります。
最後に、赤の4段スチール収納です。
元々は、上左の写真のように、押入れ下段に横向きの状態で押し込まれ、引き出しが引き出せない状態でした。
更には、手前にもモノが山積みに置かれ、押入れの右半分は半死状態でした。
引き出しの中には、CDや写真などをはじめ、必要なモノ、不要なモノなど混在しており、様々なモノが入っていました。
それらのモノを整理し、分類した後、各収納場所に収納すると、赤の4段スチール収納はまさかの空に!!
ということで、空の引き出しには…
奥様の趣味の書道道具を収納。
和室で使う奥様の趣味の書道道具を収納したり…
人に譲るモノ、新品や未使用品を収納。
新品やいただき物の未使用品など、要らないが人に譲れそうなモノなどを入れておく「譲るモノ専用」の収納スペースとして使ったり…
不要なモノでリサイクルショップなどで売れそうなモノを収納。
捨てるのではなく、リサイクルショップで売れそうなモノを一時的に入れておく「リサイクル専用」の収納スペースとして使うことにしました。
きちんと専用の置き場を設けておけば、積極的にモノを手放すこともできるようになるはずです。
将来、「息子さんにマンションを譲る時、田舎に隠居する時には、できるだけ、身軽な状態になっておく」というのもお客様の今後の目標であるので、今後も積極的にお片付けされるはずです。
そうすれば、自分にとっての不用品はどんどん出てくるはずです。
自分にとっては不要なモノでも人は喜ぶかもしれません。
リサイクル品として買い取って貰えるかもしれません。
指定席をきちんと作っておけば、散らかることもなく、お出かけの際に持って行き、人にあげたり、遊びに来た人に譲ったりもできます。
引き出しなどは、容量があるので、一定量になれば、定期的にリサイクルショップなどにも持っていきやすくなります。
モノを大切にする、捨てるのが苦手な人にとって、できるだけ罪悪感の少ない形で、積極的にモノを手放せるようになる仕組みづくりは重要です。
今回のお客様のように、モノを捨てるのが苦手なあなた、是非試してみてください。
そして、押入れの中で、収納ケースの奥や扉の召し合わせ部など使いにくい、デッドスペースとなるところには…
普段は使わない保管書類や重い書籍などを収納しました。
普段は、見えない、見えづらい部分に収納することになりますので、どこに何があるか、いつまで保管しておくものかが判るように、別途、保管期限を書いた「保管品リスト」を作成しておくことをご提案しました。
そうすれば、使う時にも、リストを見れば一目瞭然で、探し回ったり、無駄にモノを出す必要も時間もいらなくなります。
今回のお客様は、仕事柄、保管書類も増えたり、入れ替えが必要であったりすると思うので、保管年数を明記して、期限が切れたモノを破棄したり、古いモノから順に入れ替えることができるようになります。
これは、仕事場や事務所などのお片付けの時にも役立ちますので、是非お試しください。
次に、今回のお片付けで、和室の押入れ以外に、お客様より追加でご依頼があった寝室のクローゼットのゾーニングです。
そして、実際に、そのゾーニングを基に、モノを収納したクローゼットのAfter写真です。
【クローゼット After】
一体、どのようにモノを収納しているかというと…
このような感じになります。
使いづらかった3段収納ケースは取っ払い、和室に移動しました。
棚板やハンガーパイプなど動かせるものは、布団のサイズに合わせて合わせて移動して使うことにしました。
クローゼットの奥行に合わせて布団を立てて収納。取り出しやすく崩れにくい。
普段使わない布団は、クローゼットの奥行に合わせて折り畳み、お家にあった布団圧縮袋に入れて立てて収納しました。
圧縮袋に入れてしまうことで、湿気やカビの心配も減り、和室の押入れの大半をしめていた布団が寝室の小さなクローゼットに全て収まりました。
立ててラベリングしておくことで、いつでもスタンバイ状態が保たれ、季節の変わり目や来客時には、必要な布団を引き出し取り出せば、一人での作業も簡単で、布団が崩れる心配もありません。
種類ごとに分けて畳んで収納。畳み方を変えたり、ワンセットずつにまとめれば更に使いやすくなる。
中段には、布団と一緒につかうシーツやタオルケットなどを種類ごとに分けて、畳んで収納しています。
上段は、布団関係のモノでしまうものがなくなったので、ひとまず、寝室に出ていた使わないモノを一時的において、仮置き場としました(笑)。
高さもあって、決して使いやすい場所ではないので、収納ケースも取っ払い、今後のお片付けで出てくる使用頻度の低いモノや買い置きなどのストック品の収納、布団類の予備スペースとして空けておくことをご提案しました。
以上が、今回ご紹介させていただいたお客様のお宅での整理収納実例です。
いかがでしたか?
みなさんもお片付けしたくなりましたか?
そう思ったなら、まずは、行動です。
是非、ご自分に芽生えたやる気や気持ちを大切に、一歩、前に踏み出してみてください。
ご自分では難しいと思うのであれば、まずは、Minimal Officeの無料相談を!
お電話でもメールでもお気軽にお問合せください。
ブログの最下部にMinimal Office カレンダーがございますので、Minimal Office ホームページと合わせてご覧ください。
万が一、Minimal Office の営業日時とご都合が合わない場合も、一度、メールなどでご相談ください。
できる限り、お客様のご希望日時に合わせて日程調整したいと思います。
Minimal Officeは、いつだって、家庭と仕事を両立しようと頑張る女性の味方です。
次回は、これまでのお片付けのまとめと他のお片付けサービスと違う、Minimal Officeの整理収納コンサルティング「訪問診断(整理収納実作業)」の特徴の一つでもある、次のライフスタイルや将来を見据えたご提案「⑦ 次の目標への計画と課題」に続きます。
お楽しみに!