【訪問診断(整理収納実作業)】
現在のライフスタイルに合わせた住まい方
~ 次のライフスタイルも見据えて ~
【目標設定編】
整理収納アドバイザー、Minimal Office 専任アドバイザーの関口真衣です。
前2回のブログより、実際のお客様宅でのお片付けの実例をご紹介すると共に、Minimal Officeの整理収納コンサルティングの「訪問診断(整理収納実作業)」というお仕事についてご紹介しています。
以下のMinimal Office の「訪問診断(整理収納実作業)」当日の作業の大まかな流れの順で、ブログもご紹介しています。
~ 訪問診断当日 ~
④ 事前ヒアリング
⑤ 目標設定
⑥ 整理収納実作業
⑦ 次の目標への計画と課題
前回までのブログは下記をクリックしてください↓↓↓
前々回のブログ【訪問診断(整理収納実作業)~お客様とご依頼内容について~】
前回のブログ【訪問診断(整理収納実作業)~④事前ヒアリング編~】
今回のブログでは、⑤「目標設定」についてお話していきます。
■ ⑤「目標設定」
片付け前の事前ヒアリングをして、お客様の「こんな風にしたい」「こうなりたい」という「理想」が見えてきたら、そのヒアリングと現場を反映させながら、一緒に「目標設定」を行います。
「理想」は妄想でも大丈夫ですが、ぼんやりとした「理想」のままでは、お片付け自体もぼんやりとしたままで、いざ行動に移し辛く、行動や進捗も判りづらくなります。
取るべき行動や片付けの進捗を客観視するためにも、やる気や継続に繋げる達成感を味わうためにも、「理想」を「目標」に置き換えていきます。
「理想」と「目標」は似ているように思いますが、実は全く異なるものです。
「理想」は、憧れでも、空想でも、漠然としているものでよいのです。
「理想」はイメージすることが大切なので、雑誌の切り抜きやインターネットの画像でも構いません。
「こんな部屋にしたい」
「こんな暮らしに憧れる」
できるできないは、一旦、置いておき、目指す理想を挙げてみてください。
1年後、5年後、10年後、できるだけ先の自分をイメージしてみてください。
そうすれば目指す暮らしが見えてきます。
「お客様の理想の暮らしはどんなものですか?」と質問をすると、時々「わからない」「なんと言えばいいのかな…」と返答に悩まれる方がいらっしゃいます。
もし、「理想」をイメージすることが難しければ、逆に、嫌いなことや苦手なことから逆説的に考えてみると良いかもしれません。
「こんな暮らしはもう嫌だ」
「この作業が毎回億劫」
だから、
「こんな風にしたい」
「こうなればいいな」
と、嫌なことから、逆に考えてみるのです。
叶う叶わない、できるできないは無視して、理想はこんな風に気軽に考えて貰ってOKです。
理想がイメージできれば、次に、理想を叶えるため、理想に近づけるための具体的な目標を考えていきます。
目標は具体的であればあるほど良くなります。
例えば…
✖ ダイニングテーブルを片付ける
ではなく、より具体的に
〇 一日の終わりには、ダイニングテーブルの上には、モノが何もない状態にする。
こんな風に。
今回のお客様の場合も…
【要望】
■ 現在の生活に合わせたモノを収納し、押入れを有効活用したい。
■ 押入れを活用し、和室を全体を片付けたい。
■ 和室で使うものを優先的に収納したい(裁縫・書道・アイロン等)。
■ 押入れのご主人のエリアは最低でも現状以上確保の上、使いやすさを向上させ、ご主人からの不満が出ないようにしたい。
■ 収納ツールなどは新たに購入せず、今あるものを使い片付けたい。
といったご要望に始まり…
「理想」は、
【理想】
■ 普段は、奥様の着替え部屋や趣味の部屋として使い、ご主人帰宅時は、今まで以上に快適な夫の部屋兼寝室にしたい。
■ 和室は、常にモノがない状態にし、いつでも息子さん家族や来客を通せる部屋にしたい。
といったものでした。
これらをより、具体的な「目標」に変換していきます。
「目標」は具体的であればあるほど、達成できたかどうかが判別しやすくなるので、できるだけ具体的に設定していきましょう。
【目標】
■ 押入れ内と和室には不用品がない状態にする。
■ 奥様の着替えが一室で完結するように、その他の部屋にある奥様の洋服などを和室一カ所に集約する。
■ 奥様が判断がつかないご家族のモノは、「仮保管」という形で、人毎に分けて分類し、後日、ご本人に要不要を判断して貰いやすく収納しておく。
■ 点在するご主人の布団と洋服は、全て和室の押入れ一ヶ所に集約する。
■ 家族の思い出の品は、内容が判るように収納する。
■ 仕事の保管資料は、内容と保管期限をラベリングして保管する(別途、保管リストも作成する)。
などと具体的な目標を立て、まず、今回のお片付けでは、和室と押入れにある不用品を処分し、現状の用途と動線に合わせて、優先順位の高いモノから順に押入れに収納し、和室に溢れるモノをなくすことを目標にしました。
そして、今回の和室(押入れ)の片付けだけで終わりとすることなく、今後もお片付けを継続的なものにするため、より現在のライフスタイルに合わせるため、1年後、5年後、10年後といった先の将来をも見込んだ今後のお片付けの目標と計画を立てていきます。
ここでも、先に行った事前ヒアリングが効果を発揮してきます。
今回のお客様の将来と目標を「ライフスタイルの変化とモノの量」のグラフに落とし込むとこんな感じです。
より具体的なお客様の将来の目標と計画については、最終回の「⑦次の目標への計画と課題」でまとめて詳しくお伝えしようと思います。
では、次回のブログは、「⑥整理収納実作業」ということで、いよいよ、今回のお客様の具体的なお片付け実例をBefore→After写真と共にご説明していきます。
お楽しみに!!
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