Web内覧会⑤-3 洗面脱衣室のプチ改造
~ 収納設置編 ~
Minimal Office専任アドバイザーの関口真衣です。
前2回のブログより、Web内覧会⑤として、リエゾンベース東京の洗面脱衣室の洗濯機置き場のプチ改造についてご紹介しています。
賃貸なので、退去時の原状回復に支障がないように、且つ、予算を抑えてミニマルにプチ改造していきます。
前々回のブログでは、洗濯機を設置しない洗濯排水口の臭気と害虫侵入対策として、防水パンの目皿にふさぎふたを取り付けるところまでをご紹介しました。
防水パンに目皿ふさぎふたを取り付けた状態。カバー設置のためにマスキングテープ他で養生中。
前回のブログではその防水パンに、汚れ対策の為に防水パンカバーを製作し、設置するところまでをご紹介しました。
MDF合板とカッティングシートで製作した防水パンカバー。天板を開ければメンテナンスも可能です。
今回は、プチ改造の最終段階として洗面脱衣室の収納の少なさを補うため、製作した防水パンカバー上部を利用して、収納を設置するところをご紹介していきたいと思います。
リエゾンベース東京の洗面脱衣室は、トイレも同室のワンルーム型です。
リエゾンベース東京はオフィスとして利用しているので、来客の方もトイレを使用する、つまり、一般宅であれば、あまり他人を通さない洗面脱衣室に来客を通す必要があります。
トイレ、洗面所、脱衣室が全て同室なので、小さな空間ではありますが、そこで行う動作はたくさんあり、その分、必要なモノもたくさんあります。
また、プライベートと密な部分でもあるので、生活感と私的な部分をできるだけ隠し、見せないように収納する必要があります。
そこで、いつもの「収納」の手順で、動作とモノを見直し、条件と目的を明確にしていきます。
つまり、トイレ兼洗面脱衣室をどのように使いたいのか、何をどれだけ収納するのか、どう見せたいのかなどをもう一度考え、目指す収納を形にしていきます。
【収納の用途】
■ タオルや水まわりのストック品の保管用の収納として利用する。
■ 入浴時の着替えなどを置く衣類置き場として利用する。
■ 洗面時に、洗面用品などを一時的に置く洗面カウンターとして利用する。
【収納に求める機能や見た目など】
■ 生活感をできるだけ見せない。
■ プライベートな部分を隠せるようにする。
■ 埃などで汚れにくい、掃除しやすい形にする。
■ 洗面脱衣室の雰囲気に合わせる 。
■ 費用をできるだけ押さえる。
これらを検討した結果、オープン型の収納ではなく、引き出しか扉付きの形が理想で、 カウンターテーブルとしても利用するので、収納の高さは、高すぎず低すぎずの800~1000mm前後が理想であることが解りました。
造作であれば、空間に合わせてぴったりに作れ、また扉付でも引き出し付でも自由にどのようにでも作ることができますが、設置時、撤去時に壁や設備を傷つける可能性があること、また、引き出しや扉付きとなると製作費用が嵩むことなどを考え、今回は既製品でいくことにしました。
既製品となれば、一番の悩みの種となるのが寸法です。
幅が780~800mm位あれば、一般的なサイズであり、選択肢や組み合わせが増えますが、残念ながら、今回の幅は約680mmしかありません。
商品自体が気に入っても、寸法面から断念しなければならないものがたくさんありました。
そこで、サイズも豊富で、価格も安価なものと思い浮かんだのがカラーボックスでした。
無印良品様より画像をお借りしています。写真は無印良品パルプボードボックス。
そんなカラーボックスで検討してみることにしました。
ところで、みなさん、カラーボックスはどこで購入されていますか?
カラーボックスはホームセンターをはじめ、インテリアショップ、インターネットなど様々なところで販売されています。
各社製品とも、基本的に規格サイズで、定番色があり、一見、酷似していますが、微妙にサイズが違ったり、色調が違ったり、板厚や棚位置が違ったり、似ているからこそ、並べて置くと違いが歴然で残念な思いをすることがあります。
私は、できるだけそのような残念な思いをしたくないのと、気軽に同じシリーズを買い足ししたり、オプションパーツを追加でき、せっかく買ったものを一つの使い方だけでなく、様々な形で、様々な場所で、様々な用途で、できるだけ気軽に仕様変更できることを見据えて、購入先を選ぶようにしています。
お勧めは、ニトリ、アイリスオーヤマ、無印良品です。
自宅はもちろん、お客様のお宅の整理収納作業時にもよく利用します。
その理由は、三社ともサイズや色のバリエーションが豊富で、各種オプションパーツも豊富で、機能を拡張して使いやすいということ。
また、取扱い店舗数が多く、且つ、オンラインショップもあり、誰でも簡単に購入でき、いつでもどこでも買い足し、買い換えが容易であるという理由からです。
【ニトリ】
ニトリ様より画像をお借りしています。
【アイリスオーヤマ】
アイリスオーヤマ様より画像をお借りしています。
【無印良品】
無印良品様より画像をお借りしています。
リエゾンベース東京も、まずは、この三社のカラーボックスを比較検討してみることにしました。
ただ、今回は、洗面脱衣室の雰囲気に合わせて、白色の製品を探していたので、パルプ(ベージュ)色一色の無印良品は即却下となり、ニトリとアイリスオーヤマの二択となりました。
最終的には、サイズとオプションパーツが決め手となりニトリに決定しました。
選んだのは以下の商品です。
ニトリ様より画像をお借りしています。
写真の2商品を選び、製作した防水パンカバーの上に設置しました。
製作した防水パンカバーの上にカラーボックス2個を設置した写真です。
カラーボックスの外形が、約41.9cm+約22.4cm=約64.3cm。
つまり、製作した防水パンカバーの約65.0cmとサイズ的にもぴったり。
これも、きちんと採寸し、寸法をきちんと把握したからこその結果です。
ただ、このままではオープン収納になってしまい、プライベート感や生活感が丸出しになってしまいます。
しかも、見た目も雑然とし、埃などの汚れも気になることは必至です。
もちろん、そのままでは終わりません。
ちゃんと選んだ理由があります。
ニトリのカラボを選んだもう一つの理由が、こちらのオプションパーツがあったからです。
ニトリのカラーBOX用引出し(ホワイト)です。写真は左が深型、右がスリム深型です。
ニトリのカラーBOX用引出し(ホワイト)です。
42cm幅のカラボに深型は1個が、スリム深型は2個がぴったりと納まります。
引き出しの箱部と前板の写真です。レールもないので引き出しというよりインナーボックスです。
組み立て式になっており、箱部は紙芯入りのポリエステル製で軽く、形もしっかりしています。
前板と取っ手の写真です。正面から見れば、インナーケース感はなく、引き出しに見えます(笑)。
その上、前板は白の繊維合板、取っ手は金属風のクロムメッキ(ABS樹脂)なので、プラスチックケースなどに比べ、安っぽく見えず見た目が割と良いのです。
価格も深型が832円(税抜)、スリム浅型が666円(税抜)。
さすがお値段以上のニトリさんです。
今回は深型を2個、スリム深型を5個購入しました。
しかも、ちょうどセールで各30%OFFで購入できました!ラッキー!!
ただ、残念ながら、こちらの商品廃盤になってしまったようです。
30%OFFはそのためだったのか???
なぜ?なくなる…。
残念です。
プラスチックケースが主流になりつつある昨今、リニューアル品が出ることを今から期待しています。
そんな駆け込みで、格安ラッキーに入手できた引出しをカラーボックスにセットしました。
完成写真。引き出し、天板を取り付けています。洗面脱衣室の雰囲気にも合っています。
カラーボックスをただ並べただけから、随分様変わりしました。
洗面脱衣室の雰囲気にも合っています。
最後に、収納の上部は、入浴時の着替えや洗面用品を置いたりするカウンターとして使いたいので、いかにもカラーボックスを2つを並べましたという状態では、隙間も空いて気になるので、防水パンカバー製作の材料と同時に購入、カットしておいたメラミン化粧板を天板にセット。
【Before】
上から見るとカラーボックスをただ並べただけの見た目。隙間も気になります。
【After】
メラミン化粧板を上に載せただけで一気に収納らしくなりました。
たった一枚の板を置くだけのことですが、完成度がぐんとアップして、より収納らしく見えます。
メラミン合板なので、水濡れや傷などを気にすることもなく、がんがん、カウンターとして利用できます。
これで洗面脱衣室の洗濯機置き場のプチ改造の完成です。
今では、カウンターに読書本コーナーを設けたり…
入浴時の着替えなどを置くだけでなく、ちょっとした読書本コーナーとしても利用しています。
引き出しには、動作から分析したモノ、タオルやストック品を収納したり…
引き出しに収納したタオルの写真。
隙間を利用して、珪藻土バスマットを収納したりしています。
洗面化粧台と防水パンカバー&収納の隙間を利用して珪藻土バスマットを収納しています。
前回のブログの最後の質問を覚えていますか?
Q:なぜ、あえて、洗面化粧台と防水パンカバーの間に微妙な隙間を残したのか?
それは…
A1: 防水パンカバーの側板を防水パンに沿わせて固定した方が安定し強度が増すから。
A2:ぴったりにしようとすると誤差や歪みがあった際に、洗面化粧台の側面を傷つける可能性があるから。
それ以外の答えがこれなのです。
A3:ニトリのカラーボックスサイズとぴったりに防水パンカバーを作る方が見た目がキレイだから。
A4:出しっぱなしでは生活感が出てしまい、且つ、邪魔で、又、立てかけるだけでは倒れ割れる可能性もある珪藻土バスマットの収納場所として使うため。
あえて残した隙間が、珪藻土バスマットの収納になり、奥行、幅共にシンデレラフィットになりました。
以上、リエゾンベース東京の洗面脱衣室の洗濯機置き場のプチ改造でした。
既製品でも使い方と工夫次第で、目的に合わせた収納を作ることができます。
ただ、収納や収納用品を考える前に、まずは、モノと動作の整理が大前提です。
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