【訪問診断(整理収納実作業)】
現在のライフスタイルに合わせた住まい方 ~ 次のライフスタイルも見据えて ~
【事前ヒアリング編】
整理収納アドバイザー、Minimal Office 専任アドバイザーの関口真衣です。
前回のブログより、実際のお客様宅でのお片付けの実例をご紹介すると共に、Minimal Officeの整理収納コンサルティングの「訪問診断(整理収納実作業)」というお仕事についてご紹介しています。
前回のブログはこちらをクリックしてください。
まずは、ブログを進めるにあたり、Minimal Office の「訪問診断(整理収納実作業)」の大まかな流れについてご紹介します。
~ 当日まで ~
①お問合せ
②日程調整
③ヒアリングシート記入送付(メール/写真/電話/ビデオ/など)
~ 当日 ~④事前ヒアリング
⑤目標設定
⑥整理収納実作業
⑦次の目標への計画と課題
大体、このような流れで進めていきます。
今回のブログでは、当日までの①~③については割愛させていただき、当日の④「事前ヒアリング」より順にご紹介させていただこうと思います。
■ ④「事前ヒアリング」
Minimal Officeは、整理収納実作業前の「事前のヒアリング」をとても大切にしており、きちんと時間を設けています。
それは、お客様が今抱える悩みや現在の生活、お客様が目指すゴールをきちんと把握し、お客様の癖や習慣などをも理解した上で、できるだけ、お客様と同じ目線、同じ感覚で、一般論でなく、そのお客様のためだけに、問題の核心を突く解決策や目標を叶えるためのより的確なご提案やアドバイスをしたいと考えるからです。
そして、同時に、お客様自身やご家族にも、ご自分を客観視し、考える機会を設け、盲目になっていた部分に「気づき」をもたらし、ご自分と現状を冷静に把握し、これから目指す生活と理想をより具体化していただきたいからです。
人に話すことで、人の意見を聞くことで、実際に目で見ることで、気づき、知り得るものはたくさんあります。
それは、Minimal Office はもちろん、お客様も同じです。
だからこそ、「事前ヒアリング」という会話の時間を大切にし、お互いを知り、信頼関係を深め、同じ目線に立ってモノゴトを考えられるように努めるのです。
そのために、(作業し)ながらではなく、きちんと「ヒアリング」の時間を設けるのです。
現場作業を優先して、事前ヒアリングを簡単に済ませたり、作業しながらヒアリングする方法もあります。
作業時間が多くなる分、片付けが進み、ご満足いただけるかもしれません。
ただ、やはり、お客様とご家族の性格や所有物の傾向、ライフスタイルなどまではきちんと把握することができず、本質を捉えられず、一般的な片付けとなってしまう可能性もあります。
訪問診断(整理収納実作業)」は家事代行サービスではありません。
つまり、Minimal Officeが主体で片付ける訳ではありません。
もちろん、一緒に作業したり、お手伝いは致しますが、基本的には、お客様主体でお片付け作業を行っていただきます。
そうしなければ、片付けの本質を理解できず、リバウンドの可能性も高くなりますし、ご自身やご家族だけでは継続や応用ができず、結果、また、誰かに頼る必要が出てきます。
お客様は一人一人性格や癖も違い、得意と苦手、好き嫌いが違います。
また、それらの優先順位も違います。
だから、「押し入れを片付けたい」ということであっても、持っているモノも違えば、押入れの使い方も違い、お片付けの程度や目指すゴールも異なります。
大抵のお客様は全くの初対面からご依頼を受けることになります。
性格や好みすらわかりません。
だから、ヒアリングシートはもちろんですが、それだけでは、伝わらない部分を、気軽にお喋りしながら、質疑応答しながら、知る作業をしていくのです。
正直、なんでここまで話す必要が?
そこまで素性を話さなければならないの?
と思われるかもしれません。
もちろん、守秘やお客様のプライバシーには、最大限配慮させていただきますし、お客様がお話できる範囲で構いません。
ただ、整理収納コンサルティングは、生活や生き方に密に関係してきます。
プライベートやパーソナルな部分が解った方が、よりお客様の考えや好みに近い形で的確なご提案ができるのも事実です。
せっかく、ご縁があっても、限られた時間の中で、黙々とお片付けするだけでは、単なるお片付けや家事代行サービスになってしまいます。
お客様とできるだけ同じ目線、同じ感覚で、一般論でなく、そのお客様へだけの核心を突く、より的確なアドバイスとご提案をすることが、結果、お客様のためになり、お客様の生活に還元されることになります。
「部屋は事前に片付けておいた方がよいですか?」というご質問もよくあるのですが、事前にお部屋を片付けていただく必要はありません。
いつものまま、ありのままで結構です。
むしろ、いつものまま、日常のままでいていただける方が、お客様の日常が垣間見られますし、趣味趣向や得意不得意なども把握することができます。
「片付けたい」という強い思いがあり、せっかく行動に移し、Minimal Officeにご相談いただける訳ですから、お客様にお伝えしていただいた分、いや、それ以上にご要望に応え、ご提案したいと思っています。
肩ひじ張らずに、気軽に会話を楽しんでいただきながら、お部屋の様子やモノなどを見せていただきながら、質疑応答しながら、お客様についてをお知らせください。
そして、お客様ご自身も気づきを楽しみ、問題点や理想、今のライフスタイル、これからのライフスタイルをもう一度考えてみてください。
実際、今回ご依頼のお客様とも、お部屋を拝見しながら、様々な会話や質疑応答を繰り返す中で、事前のヒアリングシートや写真などでは得られなかった情報や傾向、ご要望が出てきました。
そして、身長や趣味、性格などお客様についてもより詳しく知ることができました。
【お客様の概要】
更には…
例えば…
■ 家族全員モノを捨てられない。
■ 片付けられない訳ではない。
■ モノづくりや創意工夫が好き。
■ リビングではなく、来客を呼び打ち合わせできるオフィス部屋が持てると理想。
■ ご主人は定年後も出向などで単身赴任が続く可能性が大。
■ 故郷で高齢のお父様が独り暮らししており、将来的には、現在のマンションを息子さん夫婦に譲り、Uターンを考えている。
■ 和室は、ご主人ご帰宅時は、変わらずご主人の寝室として、不在時は、奥様の趣味の部屋として使いたい。
■ お孫さんや息子さん夫妻、ご友人などを気軽に招き、宿泊して貰える家にしたい。
■ モノの捨て方と手放し方を知りたい。
■ 家族のモノの片付け方を知りたい。
■ モノはこれ以上増やしたくない。
■ 収納用品などは新たに買わずに、今あるものだけで片付けたい。
など、ヒアリングや会話をする中で、様々な重要な要素が出てきました。
それに、家族のライフスタイルの変化やモノの量の変化も判ってきました。
お話の中で、ご主人の単身赴任も続く可能性大であること、将来的には息子さんご家族にマンションを譲り、故郷にUターンを考えていることも判りました。
また、将来のお話をする中で、フリーランスとして働いているので、定年がない。
高齢になるにつれて、仕事の打ち合わせなども自宅でできるようになると楽。
このような隠れていたご要望も出てきました。
今回のお客様のライフサイクルとモノの量の推移を視覚化すると以下のようになります。
グラフの線の太さがモノの量の多い少ないを表しています。
もちろん、ご依頼のメインである押入れと天袋の状況も拝見しながら、収納されているモノや現況も確認していきます。
動作や動線も見直し、より今のライフスタイルにあった収納を考えるため、和室や押入れはもちろん、それら以外の部屋の用途や現状、問題点なども伺います。
今回のお客様も、和室の押入れの片付けを依頼しただけで、こんなに色々話すのかと最初は驚いておられましたが、会話している中で、話せば話すほど、自分の潜在的な思いや気づかなかった性格を発見できたり、目指したい目標が明確になったと嬉しいご感想もいただけました。
「事前ヒアリング」の意味はここにあるのです。
人に話し、人の話を聞くことで、ご自身を客観的に見ることもでき、ご自身が何を求めているかがはっきりしてきて、目標設定(ゴール)が明確になります。
そして、Minimal Officeもお客様やご家族について細かく知ることができます。
今どのような生活スタイルを送っているのか?
何が問題なのか?
優先順位はどうか?
どういうものが好みなのか?
理想の住ま方はどんなものであるか?
どういう将来(未来)を目指しているのか?
これらが少しずつ解り、 お客様と限りなく近い目線に立つことができ、同じ感覚で、一緒に考え、お客様のお望み近い形でご提案できるようになります。
ここで、次の段階の「⑤目標設定」へと進みます。
今までのヒアリングや情報を基に、お客様と一緒に目標設定に取り掛かります。
その「⑤目標設定」については、次回のブログに続きます。
お楽しみに!
Minimal Officeは、家庭と仕事を両立しようと頑張る女性の味方です。
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