寸法を知る。
調べる、測る、把握する。
Minimal Office 専任アドバイザーの関口真衣です。
物件探しをする上でも、空間づくりをする上でも、動線によるゾーニングをしてモノの位置を決める上でも、モノや空間の寸法を知り、測り、把握することはとても大切で基本となります。
Minimal Office は、全ての作業において、出来る限り、関わる人やモノの寸法を把握することを大切にし、お客様の望む形でご提案すること心がけています。
適した寸法は、使う人の体型や身体的特徴、動線を考えた合理線や安全性、使い方や目的、インテリアなどの見た目のバランスなどによって、一人一人心地よい寸法も異なります。
仕事や家事の動線を考え、作業効率を上げる上でも、体の不自由な人が余計な労力や身体的負担を掛けないためにも、気分を上げてスッキリと気持ちよく感じさせるためにも、人・モノ・空間の寸法を把握し、それを活かすことが大切です。
私は、仕事時はもちろんですが、プライベートでも常に小さなメジャー(コンベックス)を持ち歩いています。
上2つのコンベックスとスケールは仕事用、左下の小さいものがプライベート用です。
買い物時に、買うモノのサイズを測ったり、出先でちょうどいい、心地よい家具や建物に出会った時に、サイズを測ってメモしておいたり、色々な所で、色々なモノサイズを測るように心がけています。
そうすると、自分がいつも心地よいと思うサイズや最低限必要なサイズなど、色々と解るようになってきます。
前回のブログで、Minimal Office(リエゾンベース東京)は、物件探しをした中で、一番面積の小さな物件だったこと、物件の面積を最小限に抑えられたからこそ、一番アクセスの良い物件、且つ、一番新しく、一番設備も整った、安心安全な物件を選ぶことができたことをお伝えしました。
これも、物件の間取りサイズと必要なモノのサイズをきちんと把握したことで得られた結果です。
Minimal Office(リエゾンベース東京)は約5.5帖の1Kです。
インターネットで物件を探していて、この物件を見つけた時、「立地、設備などは完璧だけど狭っ!」というのが第一印象でした。
気になる物件ではあるけれど、果たして、寸法的に、Minimal Office の目的と機能が果たせるのかと色々とシュミレーションしてみました。
Minimal Office(リエゾンオフィス東京)の使用目的は、
■ オフィス
■ 打ち合わせルーム
■ セミナールーム
■ 宿泊施設
を兼用して使えること。
そして、その目的を果たすために、
最低4人が座れるテーブルと椅子
最大2人が同時に宿泊できる寝具
が絶対に必要。
つまり、
■ 打ち合わせテーブル1台と椅子4脚
■ シングルベッド1台(※作業効率を考慮)
■ シングル敷き掛け布団1組
が確実に設置でき、できるだけ労力を少なく、目的の機能が果たせることが求められます。
以前のブログ、物件探しのポイントとコツ③(「物件内覧日当日までにやっておくべきこと」の「①家具や家電の採寸」を参照) で、ご紹介しましたが、必要な備品、特に大きなモノのサイズを把握しておく、正に、このことです。
今回、Minimal Officeの家具と備品は、新調する予定だったので、一般的なサイズを調べました。
これらがきちんと置け、収まること。
これが絶対条件となります。
Minimal Office(リエゾンベース東京)は約5.5帖です。
約5.5帖は、約9平方メートル。
つまり、約3m×3mの空間です。
もし、3m角の矩形の空間で、窓や建具を無視して、これら必要な備品を設置しても、この位余裕のない感じなります。
しかも、実際、検討している物件は、矩形ではなく、凹凸のある多角形です。
更には、窓や建具も考慮しなければなりません。
まずは、インターネットで得た、寸法のない間取り図と5.5帖という数字だけを頼りに、一番スペースを要するであろう、2人で宿泊するケースを想定し、調べた備品寸法でレイアウトしてみました。
そうすると…
正直、工夫しなければ、各目的が機能しない可能性がある、やはり、面積的に厳しい空間であることが解りました。
実際の壁長さやクローゼットの寸法、窓や建具の位置や寸法、開き方までも大きく影響することも判ります。
そして、実際に選ぶ家具の寸法や仕様によっても、設置できるかどうかが大きく変わってくることも判りました。
特に、テーブルは小さ目、又は、伸縮できるものではないと難しく、ベッドもサイズが重要、且つ、いかにもベッドというものでは、オフィスやセミナールームとしての機能に支障をきたすということが判明しました。
その一方で、寸法を把握したおかげで、工夫次第では、全ての機能を満たす空間を作ることができる可能性も高いと手応えも得られたのも事実で、ここで、不動産屋に内覧の予約申込みをしました。
実際に内覧させてもらい、限られた時間の中で、最低限抑えるべき寸法だけは計測してきました。
内覧時の主要部の採寸メモ
内覧が済んでも、やはり、部屋の狭さ以外は、他の物件より優れているので、内覧時に採寸した寸法を基に、Minimal Officeの強みである、考える力と計算とアイデアを駆使し、再度、動線やゾーニングを考え、レイアウトを検討してみました。
それと並行して、間取り、インテリア、予算に見合う家具探しも始めました。
その結果、どうにか収まりそうだと判明。
Minimal Office(リエゾンオフィス東京)の使用目的である、
■ オフィス
■ 打ち合わせルーム
■ セミナールーム
■ 宿泊施設
を兼用して使えそうであると、ほぼ立証でき、晴れて、物件の契約に至りました。
寸法を調べ、測ったからこそ、目的の機能を満たす満足のいく物件を選ぶことができたのです。
寸法を把握し、面積を抑えられたからこそ、お得に素敵な物件を選ぶことができたのです。
寸法を把握することの重要性を少しご理解していただけたでしょうか?
ただ、ここで終わりではありません。
むしろ、ここからが本格的な採寸、寸法の把握の始まりです。
内覧時の採寸は、限られた時間の中で、一部のみの寸法、且つ、緻密に計測したものではないので、契約後、再度、間取り全体を丁寧に測っていきます。
収納の奥行や棚板の間隔や枚数、ハンガーパイプの太さや高さ、とにかく、ありとあらゆるものを測り調べていきます。
写真は物件契約後に、物件の寸法を測り私がメモしたものです。
正確に、細かく、寸法を把握し、反映させていくことで、今後の使いやすさや気持ちの良さが劇的に変わってきます。
効率を考えたレイアウトの決定、空間を最大限に活かせる家具やインテリアの決定に繋がります。
もちろん、サイズが合わないや空間に合わないなどの失敗や無駄遣いもなくなります。
サイズの把握は、正直、時間と手間が掛かり少し面倒かもしれませんが、後の合理性、安全性、インテリア性、快適性に直結します。
ここで少し頑張れば、後にあなたが得たいものを得られるはずです。
モノのサイズを知ったからこそ、得られたものであるとすぐに実感できると思います。
整理収納アドバイスの際も、とにかく空間とモノをのサイズを把握することが大切であることをお伝えしています。
モノや空間の寸法を知ることは、生活を楽に、簡単に、効率よく、楽しく、心地よくすることに繋がります。
あなたの住まいや身の回りにあるモノのサイズやあなたが心地よいと感じるサイズを是非知ってください。
メジャーを持ち歩くのもお勧めですよ。
今では便利なアプリもたくさんあります。
あなた自身のサイズや身の回りのモノのサイズを知って、より合理的で、便利で、快適で、素敵な空間を作ってください。
Minimal Officeは家庭と仕事を両立しようと頑張る女性の味方です。
Minimal Officeは家庭と仕事の両立に悩む女性の悩みを解決し、生活を楽に、簡単に、効率よく、より大切な人との毎日を楽しく過せるようにお手伝い致します。
物件探しや引っ越し前後のお部屋のお片付け、日々の空間づくりや時間づくりのお手伝いします。
「何かを変えたい!」と思ったら、ブログの最下部に「Minimal Office 相談カレンダー」がありますので、お気軽に、まずは、無料相談からどうぞ。
また、ご相談やサポートについては、Minimal Office ホームページもご覧になってください。
次回は、間取り寸法を把握して、結果、Minimal Officeがどのような、家具の選定とレイアウト、収納に辿り着いたかについて書いていこうと思います。
お楽しみに。