賃貸物件探しのポイントとコツ③
失敗しない物件選び、内覧時はここを見よ。
こんにちは。
Minimal Office 専任アドバイザーの関口真衣です。
Minimal Officeは、女性の物件探しのお手伝いをしていますので、新生活を充実させたい女性のため、新天地で頑張ろうとしている女性のための、失敗しない賃貸物件探しのポイントとコツをシリーズでご紹介しています。
前回までに…
をご紹介してきました。
今回は、その続きで「第３弾」として、いざ、物件内覧時に、どんなことに注意して物件をみておくべきかについて、ポイントとコツをご紹介していきます。
内覧は不動産屋によって、車でいく場合と、最寄駅から物件まで歩いていく場合とがあります。
実際に歩いて、駅からの距離を体感したり、物件周辺の雰囲気を見たり、感じたりできるので、できれば、後者がおすすめですが、もし、前者の場合は、時間に余裕を持って予定を組み、周辺を歩く時間を設けたり、後日、改めて、物件の周りを歩いてみるなどすれば良いと思います。
いずれの場合も、物件と周辺の環境をきちんとチェックできるように、時間の余裕をもっておきましょう。
まずは、物件内覧日当日までに、やっておくべきことです。
① 家具や家電の採寸
新居に、ご自分の家具や家電が搬入できるか、設置できるかどうかをチェックするために、あなたの持ち物のサイズを知っておくことが大切です。
新居で使う予定の家具や家電のサイズを調べたり、計測しておきましょう。
② 不動産屋への質問事項をまとめる
インターネットの物件サイトで検索していて、不明だった点や気になる事項などをまとめて、不動産屋に質問しましょう。
あとは、例えば、空室期間はどのくらいか？などを尋ねれば、その物件が、なぜ人気がないのかが判るかもしれませんし、場合によっては家賃交渉に応じてくれるかもしれません。
居住期間や賃貸サイクル、以前の住民の退去理由などが判れば、部屋に何か問題があるかどうか、快適な部屋であるかどうかが判るかもしれません。
個人情報保護法の問題もあるので難しいかもしれませんが、近隣を含めたトラブル、クレーム状況 、上下左右など、わかる範囲での隣人の家族構成などを教えて貰えれば、近隣のライフスタイルに歩みより、近隣とのトラブルの回避に繋がったりするかもしれません。
些細なことでも気になることは事前に質問事項としてまとめておきましょう。
③ 物件の周辺環境を地図サイトなどで調べておく
駅から物件への道順や物件の近くに、スーパーなど、あなたが必要とする施設があるのかどうか、その距離や位置を事前に調べておきましょう。
そして、内覧時に時間が取れるなら実際に、周辺を歩いてみましょう。
④ 物件の内覧に同行して貰える人を探す
できれば、あなたお一人でなく、ご両親やお友達など、できるだけ物件探しのご経験のある方で、忌憚のない意見をいただける方とご一緒に、内覧できるのが一番理想的です。
そうすれば、キレイやオシャレなどという一時的な感情に流されずに判断できたり、違った視点での意見を貰え、客観的に物件を判断できたり、二人で見る分チェックポイントの見落としが減ったり、プロの常套句に惑わさせることなく、あなたが冷静に物件を比較、判断することを手助けして貰えると思います。
⑤ 内覧時に持っていくべきアイテムを準備する
・ 間取り図と物件詳細
・ ご自身がまとめた理想の物件への条件リスト
・ メジャー(コンベックスなど)
・ 方位磁石(アプリでも可)
・ 懐中電灯
・ 筆記用具
・ メモ
・ スリッパ(不動産屋でほぼ準備して貰えますが)
次に、物件内覧日当日に、チェックするべきポイントとコツは以下の通りです。
◆ 音
住まいのストレスやトラブルが多いのが音の問題です。
防音対策が、十分に取られているかどうかを確認しましょう。
建物の構造を調べたり、壁に耳を当てたり、窓を開閉して音の漏れ具合を確かめたり、隣、上下、内外の音をきちんと確認してみましょう。
又、住人のライフスタイルによって、生活リズム、つまり生活音の発生時間が異なります。
内覧した平日の日中は、静かだったが、夕方や夜、休日の音が気になるなど、あなたご自身のストレスになったり、逆に、あなたが他の住人のストレスになり、騒音トラブルに発展する可能性もあります。
不動産屋に可能な範囲で大丈夫なので、上下左右の近隣住人がどういう人かを教えて貰い、ライフスタイルの違いをなどを把握しておくことも大事かもしれません。
◆ 臭い
排水の臭いやカビの臭い、以前の居住者のタバコや生活の臭いなど、気になる臭いはないかチェックしましょう。
臭いは、知らないうちに、ストレスになったり、体調不良を引き起こしたり、虫発生に繋がる可能性があります。
あまりにひどい場合は、クリーニング済みかどうか、原因は何か、不動産屋に確認相談してみましょう。
◆ カビ
カビ跡、カビ臭がある場合は、カビが生えた証拠です。
カビは、一旦除去しても、換気や結露などが原因の場合、根本的な解決をしない限りは、再発の可能性が非常に高いので注意しましょう。
一見きれいに見えても、清掃、補修している場合がありますので、特に、浴室などの水まわりの他、サッシやゴムパッキン、窓枠の劣化や塗装の塗り直しの有無、押入やクローゼット、下駄箱、エアコンの中などを、チェックしてみてください。
◆ 日当たり
間取りだけでなく、日当たりや方位のチェックをしましょう。
日中在宅する人や洗濯物干しをする場合は、大きな窓があり、隣建物との間隔があり、日を遮るものがないかどうかをきちんとチェックしましょう。
ただ、いくら日当たりのよい窓があっても、小一時間しか日が入らず、日中も照明が必要だったり、目の前が幹線道路や人通りが多いなどの場合は、音や排気ガス、視線、防犯などの問題で、結局は開かずの窓や開かずのカーテンになってしまう可能性もあります。
窓、日当たりを確認するのであれば、窓の向き、周囲の建物、大きさと位置を注意して確認しましょう。
また、日当たりのよさは、家賃にも直結します。
日中、家にいない、洗濯は外に干さないのであれば、南向きや大きな窓という条件よりも他の条件を優先するなどすれば、家賃を抑えられるかもしれません。
但し、北向きや無窓の部屋は、南向きの部屋などに比べ、冷気や湿気が籠りやすく、カビが発生しやすいという特徴があります。
換気設備の状況なども合わせて、判断するようにしましょう。
また、西向きや南向きの窓は明るく、冬は暖かく良いですが、夏場は暑すぎてエアコンが効かないという場合もありますので、注意して確認しましょう。
◆ 建具と窓の位置と開き方
建具の位置と開き方は、家具などの搬入、設置場所にも大きく関わります。
ドアが途中までしか開かず、家具が搬入できないなんてこともあり得ます。
又、建具があるということは、そこは通路にもなるので、一見、部屋の広さは問題ないと思っていても、いざ、家具や家電を置こうとしたら、置く場所がない、置いたらドアが開閉できない、通れないなどということになりかねません。
建具の位置と開き方は必ず確認しましょう。
◆ 水まわりなどの設備
キッチン、洗面所、浴室、トイレなどの水まわりは、以前の居住者の使用状況によって、汚れや劣化状況が変わります。
清掃が甘いと、排水の詰まりや臭気、虫発生などの原因にもなります。
汚れなどの清掃状況やカビ、臭いなどをチェックしましょう。
◆ シャワーの水圧
高層階や古いマンションなどの場合は、水圧が弱い場合があります。
実際に水を出しての確認が可能な場合は、シャワーの水圧も確認してみましょう。
◆ 家具の搬入出経路
エレベーターや階段、廊下、玄関、窓など、大きな家電や家具の搬入搬出が可能かどうかを確認する必要があります。
幅や高さはもちろん、曲り角度や手摺の有無なども関係します。
エレベーターがない場合や家具などを吊るして窓から搬入する場合は、引っ越し代や配送料に追加料金が加算される場合があります。
特に、注意すべきものは、ベッド、ソファ、ダイニングテーブル、冷蔵庫、洗濯機、ピアノなどです。
事前に、持ち物の大きさを計測して、搬入搬出経路を確認しておきましょう。
◆ エアコンの年式と掃除状況
エアコンがきちんと可動するか、清掃は済んでいるか、臭いやカビはないかも合わせて確認しましょう。
又、エアコンの年式があまりに古すぎると、動くが冷暖房が効かない、光熱費がかかるなど、後々問題になってくる可能性がありますので、合わせて確認しておきましょう。
◆ 共有施設
玄関ホールや廊下の汚れ、郵便ポストのチラシの散乱、エレベーター、ゴミ置き場などの清掃状況、廊下の電球切れなどないかなどで、管理会社がきちんと管理できているか、マナーの悪い住人がいないかなど、ある程度判断できます。
あなたが、これから快適な生活ができるかどうかにも関わってきますので、お部屋などの専有部分だけでなく、共用部分も必ずチェックしましょう。
◆ 窓の数と大きさ
窓の数と大きさは、カーテンの形状、サイズや数などに関わります。
意外と盲点ですが、カーテンは割と高価です。
特に、女性の場合、防犯などの観点から、窓の数がたくさんあれば、その分、カーテンも必要になりますし、窓が特殊形状や特殊寸法の場合、カーテンも既製品サイズでは合わず、特注になり、割高になる可能性もありますので、必ず、カーテンレールの有無と合わせて、事前に確認しておきましょう。
◆ 照明やコンセントの位置
部屋に照明器具がついているか、置きたい家具や家電の位置にコンセントはあるかなど、照明器具の有無やコンセント位置も確認しておきましょう。
◆ 汚れや破損、動作不良
壁紙や床に汚れや傷、建具に動作不良などがあればチェックして、交換、修理などが可能かどうかを確認してみましょう。
もし、クリーニング済みとなっていても、空室期間が長い場合や、汚れが目立つ場合は、再度、クリーニングが可能かどうかも確認してみましょう。
◆ 通信環境と携帯の電波状況
今の時代、スマートホンやインターネットは必需品です。
建物自体や建物の高さや向き、建物の周辺の環境によって、電波が弱い場所があります。
携帯電話やスマートフォンの電波状況もチェックしてみましょう。
◆ 周辺環境
できるだけ、物件の周辺を、実際に歩いて確認しましょう。
地図上では、駅や繁華街が近く、人通りが多いと思っていたら、実際は、街灯も人通りも少なく、怖かったなどということもよくあります。
昼と夜でも、人の流れによって、環境は大きく異なりますので、特に、帰宅時間が遅くなる人は、治安が悪くないか、街灯や人通りはあるか、近くに交番やコンビニなどあるかなど、日中だけでなく、夜の状況も確認しておきましょう。
又、建物の１階や隣が飲食店などの場合は、臭いやゴミ、騒音や虫などの発生の可能性も高くなりますで、合わせて確認しておきましょう。
◆ 不動産屋が信頼できるかどうか
問い合わせから内覧まで、しっかりと説明や案内をしてくれるかどうか、質問などに対して、きちんと誠実に回答してくれるかどうか、困った時にしっかりと相談に乗ってくれそうかなど、今後の契約のこともあるので、しっかり対応してくれる不動産屋かどうかを見極めましょう。
以上が、物件内覧時のチェックポイントとコツです。
気になったところは、メモや記録に残して、不動産屋に問い合わせてみましょう。
壁紙の交換や建具の不具合、清掃状況などであれば、交換、修理、再クリーニングなどで対応してくれる場合もありますので、我慢せず、ひとまず、不動産屋に相談してみましょう。
全てを細かくチェックできればよいですが、見るべきポイントもたくさんあり、時間的に難しかったり、疲れも出て、チェック漏れも出てくると思います。
そういう時のためにも、できるだけたくさん、写真を撮っておき、後で、もう一度確認できるようにしておきましょう。
限られた時間での内覧で、おそらく時間も足りないと思います。
治安や騒音など、周辺環境で気になることがある場合は、可能であれば、事前に下見をしておいたり、改めて、時間を変えて再訪したりしてみるのも良いと思います。
また、内覧の際は、他の人の意見を聞けると、一人よりも心強く、より良い判断ができる場合がありますので、できれば、同伴をお願いしてみましょう。
以上、新生活を充実させたい女性のため、新天地で頑張ろうとしている女性のための、失敗しない賃貸物件探しのポイントとコツの「第３弾、失敗しない物件選び。内覧時はここを見よ」でした。
是非、これらを参考に、あなたが満足できる理想のお部屋を見つけて、充実した新生活をスタートしてください。
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