間取りの採寸結果を活かして備品の選択とレイアウト
~ 備品の選択編 ~
Minimal Office 専任アドバイザーの関口真衣です。
前回のブログで、いかに、モノや空間のサイズを知ることが重要かをお伝えしました。
その効果をお伝えするためにも、Minimal Office が物件を採寸し、寸法を把握し、その結果、Minimal Officeの東京拠点であるリエゾンベース東京が、実際に、予算内で、どのような備品を選択をし、どのようなレイアウトに至ったのかを、今回と次回の2回に分けて書いていこうと思います。
今回はまず、備品の選択編です。
寸法を知るという作業は、地道な作業で、やりがいもあり、採寸が終われば達成感もありますが、決してそれが目的ではありません。
あくまで、より確実に、より満足のいく結果を得るための気づきやヒント、適格な判断材料を見つけるのための一手段にしかすぎません。
いつにおいても、何のための空間か、どのような空間にしたいのか、目指すべき目的を曖昧にせず、明確にしておくことが大切です。
そこで、備品やレイアウトを決める上でも、常に、以下のことを意識して作業に取り組んでいきました。
① リエゾンベース東京の「日本全国の家庭と仕事の両立に悩み奮闘する女
性の駆け込み寺となる」という存在目的を果たせる空間にする 。② オフィス・打ち合わせルーム・セミナールーム・宿泊施設を兼用し、そ
れぞれの機能が十分に果たせる空間にする。
③ 各機能の作業効率を高めるため、空間を最大限に活かし、各作業に集中
でき、且つ、心地のよい空間とする。
④ 予算内に収める。
⑤ 賃貸物件なので、基本、原状回復費用が掛からない形で構成する。
⑥ 狭い空間なので、大物はできるだけ壁と同色の白に揃え、できる限り高
さの低いものを選び、圧迫感のない空間を目指す。
⑦ 掃除やモノの移動などの維持管理をできるだけ単純に、楽にでき、主要
業務以外に掛かる労力と時間を最小限にとどめる。
常に、これらを念頭に置きながら、備品の選択とレイアウトの検討を並行して行っていきます。
その際、物件の採寸をし、備品候補の寸法を調べたことで得られた、以下の「気づき」を勘案させて進めていきます。
① テーブルはできるだけ大きい方が作業効率が良いので、伸縮できるか折
り畳めるものが良さそう。② イスはスタッキング出が来れば数や収納を調整しやすい。
③ 宿泊は大抵1人なので、作業効率の良さと楽さ、快適性を考え、布団2
組よりもベッド1台と布団1組の組み合わせが最も理想的である。④ 部屋の各機能をより効果的にし、スペース有効活用するためにも、ベッ
ドは一般的なベッドよりソファーベッド、ソファーベッドより折り畳み
ベッド、常設するよりも収納できる方が良さそう。⑤ クローゼット内に収納できるサイズの製品(折り畳みベッド)がある。
寸法の把握で得られた、これら気づきを勘案し、レイアウトを考えていくのと並行して、インターネットで検索したり、実際にお店に出向き、具体的な商品の選択にも着手していきます。
やり方としては、備品の優先度の高いのものから順に、「備品候補リスト」を作り、価格・機能・デザインなどを総合的に比較分析していきます。
リストの書式や形式は問わず、手描き、パソコン、箇条書き、どんな形でも良いと思います。
ただ、後に見返し、商品の比較を容易にするためにも、できるだけ長所と短所を判りやすく表記するように心がけることは大切です。
Minimal Officeは、下記のような「備品候補リスト」備品ごとに作り、長所を赤字、短所を青字で表記しました。
作成した「備品候補リスト」です。長所を赤字、短所を青字で表記し、比較しやすくしています。
この中から、求める空間の条件と作業性、快適性、インテリア、予算などを総合的に判断して、レイアウトに当てはめ、最終的に商品を決定します。
ご家族などに意見を聞いたり、購入前にお伺いを立てる際にも、この「備品候補リスト」が役立ちます。
最後に、もう一度、調べた寸法に収まるか、目的と機能を果たせるか、仕様等に間違いがないかを忘れず最終確認し、購入しましょう。
このような手順で進めていった結果、Minimal Office が採用、購入したのは以下の商品です。(備品の優先順に表示)
■ テーブル
IKEA VANGSTA(ヴァングスタ) 伸長式テーブル ホワイト
IKEA様より画像をお借りしています。
テーブルは、仕事や作業の要ともなりますし、オフィスの場合、部屋の印象を左右するメインの家具となりますので、寸法はもちろん、デザインと機能性も重視して決定しました。
商品の主な決め手は…
① W800mmからW1200mmに伸長でき、スペースを有効活用できること。
② 伸長作業が一人でも負担なく行え、単純で簡単であること。
③ 伸長型のテーブルだが、継ぎ目が目立ちにく、いかにも伸長式というデザイン
ではないこと。
④ 脚などの各パーツが太過ぎず、細身のシンプルなデザインであること。
⑤ 色がホワイトであること。
⑥ 脚がスチールであること。
⑦ 価格が安価であること。
■ イス
IKEA様より画像をお借りしています。
イスは、座り心地などの快適性にも関わり、快適性は仕事効率や作業の進捗にも影響を及ぼすので、非常に大切な家具です。
また、テーブルと同様、部屋の雰囲気を印象づける主要な家具ですので、寸法はもちろん、デザインと機能性も重視して決定しました。
最後まで、木のぬくもりを感じられるイスと悩みましたが、テーブルと同色にし一体感を出すことで、イスの存在感を最小限に抑え、圧迫感を軽減し、部屋の狭さを少しでも緩和できる空間を目指しました。
ただ、一方で、イス単体で見た際には、イスとしての存在感がきちんとあるデザインのものを選ぶようにしました。
商品の主な決め手は…
① スタッキングできること。
② テーブルのデザインに合い、且つ、デザインが気に入ったこと。
③ 色がホワイトであること。
④ 組み立て済み商品であること(ガタツキ心配が少ない)。
■ ベッド
アイリスオーヤマ様より画像をお借りしています。
布団の上げ下ろし作業は、正直、結構な重労働で、やや面倒でもあります。
一人で宿泊する機会は割と多いので、作業性と労力の軽減、快適性を考えると1組はベッドにするのが妥当だと判断しました。
しかし、ベッドを常設にすると、どうしても一人暮らしの部屋のようになってしまい、打ち合わせルームやセミナールームとしてはもちろん、オフィスとしても不向きな空間になります。
もし、ベッドを辞めて、ソファーベッドにすれば、常に、人目に触れることになるので、素材やデザイン性の良いものを求め、結果、予算を超えるような高額商品になってしまう可能性があります。
しかも、ベッドにせよ、ソファーベッドにせよ、それらが部屋の大半を占めてしまい、主要のオフィスとして必要な作業スペースや通路などが狭くなり、結果、作業効率が落ち、本来の目的と機能が薄れてしまいます。
以上のようなことを踏まえ、折り畳みベッド1台と布団1組の組み合わせにすることが、スペース、収納、作業性、快適性、価格、どれをとってみてもベストな選択であると判断しました。
商品の主な決め手は…
① 折り畳み、クローゼット内に収納できること。
② 折り畳み作業が一人でも負担なく行え、単純で簡単であること。
③ 高反発マットレスで、敷布団が不要な厚みがあること。
④ 手摺などの出っ張り部が少なくシンプル、且つ、幅寸法が抑えられること。
⑤ 安価であること。
このような形で進め、実際に備品を決定していきます。
予算があるので、他の備品も同じ手順で、必ず優先度の高いものから順に決めていきます。
どうしても、家具などを選んでいると、素敵なものがたくさんあり、デザインのよいもの、高いものへとどんどん目が移ってきて、「少し位の予算のオーバーならいいかな」と財布のヒモが緩んできますが、ここはぐっと我慢。
また、「これがあればオシャレになるはず」と、優先順位の低いインテリア雑貨などから、ついつい買ってしまいそうになりますが、これまたぐっと我慢。
まずは、今後起こり得るリスクや金銭的な負担をできるだけ小さくするためにも、必ず優先順位の高いものから順に、自分が設定した予算の中で、ミニマルに、小さく準備することを心かげましょう。
Minimal Office も本当に、一番必要なものから優先順に、テーブル → イス → 布団 → ベッドと決めた予算内で、出来る限りミニマルに購入準備しているので、最初はビックリするくらい殺風景でした(笑)。
もちろん、先のことを見据えて、寸法やレイアウトを考えていますが、最初のレイアウトはテーブル、イス、布団、ベッドの本当の4つだけ。
ただ、ものすごく狭い空間で、且つ、兼用する機能がたくさんあるので、本当に苦戦しました(笑)。
そんな、備品の選択と同時進行で考えたMinimal Officeのレイアウトは、一体どのようになったかというと…
それは…
申し訳ございません。
レイアウト編として、次回に続きます(笑)。
乞うご期待!
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お部屋のお片付けなどによる空間づくりや時間づくりもからお手伝いできます。
ミニマルな予算内での家具やインテリア選びなどのお手伝いも可能です。
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