間取りの採寸結果を活かして備品の選択とレイアウト
~ レイアウト編 ~
Minimal Office 専任アドバイザーの関口真衣です。
約5.5帖という小さな Minimal Office リエゾンベース東京の間取り。
前回のブログより、モノや空間の寸法を把握することの大切さとその効果をお伝えするために、Minimal Officeの東京拠点である、たった約5.5帖しかないリエゾンベース東京で目的を叶えるために、どのような備品を選び、どのようなレイアウトに至ったのかを、2回に分けてご紹介しています。
前回は、その前編として、「備品の選択編」でした。
今回は、後編、「レイアウト編」ということで、備品の選択と同時進行で行った、レイアウトの検討について書いていこうと思います。
繰り返しになりますが…
リエゾンベース東京開設の主目的は、
◆日本全国の家庭と仕事の両立に悩み奮闘する女性の駆け込み寺となる場所
◆地方から全国進出を目指す、パワー溢れる女性の『田舎+都会の二拠点起業』の実例となる場所
◆私自身が負担を最小限に、自分の家庭と仕事を両立をさせることができる場所
として機能させることです。
そして、リエゾンベース東京は、
① オフィス
② 相談・打ち合わせルーム
③ セミナールーム
④ ショールーム
⑤ 宿泊施設
として使います。
そのために選んだ備品を紹介し、前回は、やや勿体ぶる感じで、ブログを終えてしまいましたが…
実際に選んだ備品です。画像はIKEA様、アイリスオーヤマ様よりお借りしています。
これらの備品の選択と同時進行で考えたMinimal Officeのレイアウトが一体どのようになったかというと…
レイアウトのパターンは主に以下の3つです。
■ オフィス型(通常のオフィスとして使用する場合)
■ 一人宿泊型(一人用の宿泊施設として使用する場合)
■ 二人宿泊型 (二人用の宿泊施設として使用する場合)
まずは、基本のオフィスとして使用する場合です。
■ 基本の「オフィス型」の場合
(①オフィス、 ② 相談・打ち合わせルーム、③セミナールーム、④ショールームとして使用する場合)
通常は、このオフィス型で使用します。
約5.5帖の小さな空間ですが、目標の4名が着席できるオフィス空間が叶います。
テーブルとイス4脚を置いてもテーブルを周回できる余裕があります。
最大で6名の収容も可能です。
誰にでもできそうな単純なレイアウトのように見えるかもしれませんが、これも寸法を把握したからこそ、出来上がったレイアウトです。
クローゼット内は、幅木の出寸法なども影響するくらい、かなり際どいものでしたが、クローゼット寸法をきちんと計測し、市販の折り畳みベッドの寸法をいくつも調べたことにより、クローゼット内に収まる折り畳みベッドに辿り着くことができました。
また、折り畳みベッドを選択したことで、ベッドがクローゼット内に収納でき、空間を目いっぱい広く使えるようになりました。
そのおかげで、生活感を一切表に出すことなく、仕事や作業に集中できるオフィスらしい空間に仕上げることができました。
普段はこのオフィス型を基本としているので、打ち合わせはもちろん、セミナーやショールームとして、いつでも、誰でもウエルカムなオフィスとなりました。
想像してみて下さい。
もし、大体の寸法で選んでいたら…
クローゼットに入ると思っていた折り畳みベッドがクローゼットに入らない。
↓
買いなおす?それは無理。
↓
折り畳みベッドが部屋に常設になり、雰囲気もインテリアも台無しに。
↓
ベッドが大半を占める空間で、プライベートも丸出し、打ち合わせやセミナー利用どころか人を呼ぶことさえ難しくなる。
たかが、サイズが合わないだけで、目的も機能も叶わず台無しになってしまいます。
考えただけで、ゾッとします。
やはり、寸法の把握は大切です。
次に、時々ある一人で宿泊する時のレイアウトです。
■「一人宿泊型」の場合
(⑤宿泊施設として使用する場合)
① まず、基本の「オフィス型」より、テーブルとイスを壁際に移動します。
テーブルとイスの脚に、カグスベールを貼り付けておくことで、一人での家具移動をスムーズ、且つ、楽に動かすことができ、また、床の傷防止にもなっています。
② 次に、クローゼットから折り畳みベッドを取り出し、設置します。
③ 最後に収納ケースから掛け布団と枕を取り出し、セットすれば「一人宿泊型」レイアウトの完成です。
ベッドを設置しても、イスに座り作業や食事が出来るスペースもあります。
一人で、労力をミニマルに、約5.5帖の空間をオフィス空間からビジネスホテルのシングルルームような空間に変更させることができます。
これも、壁の長さや建具の畳み代をきちんと測り、ベッドを図面の位置に設置できること、ベッドをセットしてもクローゼットの折れ戸が開閉できることを確認して、レイアウトした結果です。
最後に、年に数回あるかないか位の頻度ではありますが、二人で宿泊する場合のレイアウトについてです。
■ 「二人宿泊型」の場合
(⑤宿泊施設として使用する場合)
レアなケースとはいえ、約5.5帖の空間を、最大限に利用しなければ叶わない、かなりシビアなレイアウトです。
各寸法を細かに把握したからこそ、実現できました。
① まずは、基本の「オフィス型」より、イス4脚をスタッキングします。
重ねていくだけなので簡単です。
② 次にテーブルを縮小して、壁際に移動します。
テーブルの伸縮は、一人でも行える位の単純で簡単な仕組みです。
この「二人宿泊型」のために、あえて、伸張式テーブルを選んだのです。
③ 折り畳みベッドをクローゼットから出し設置します。
④ スタッキングしたイスをクローゼット内にしまいます。
⑤ 折り畳みベッドに設置している敷布団をベッド横にスライドさせ、床に敷きます。
⑥ 折り畳みベッドにベッドシーツを敷きます。
⑦ 収納ケースから掛け布団と枕を取り出し、それぞれベッドと敷布団にセットすれば「二人宿泊型」の完成です。
正直、ほとんど足の踏み場はありませんが(笑)、約5.5帖の空間で、二人が就寝できるスペースが確保できました。
ホテルのツインルームとまではいきませんが、年に数回あるかないかの頻度であれば、まずまずではないかと思っています。
このように、物件の決定も尻込みする位の約5.5帖という狭い空間ですが、寸法をきちんと測り、目的と動作に合う家具をきちんと選択し、仕組みをきちんとつくれば、複数用途の兼用も可能で、空間もミニマルに、費用もミニマルに、時間もミニマルに、負担もミニマルに、意外と希望や目的は叶えられるものです。
今回は、間取りとレイアウトを例に、寸法を把握することの大切さをお伝えしてきましたが、整理収納についても基本の考え方は同じです。
「どのように暮らしたいのか?」「何を目指すのか?」など狙いや目的を明確にして、寸法を把握し、同じように進めていけば良いのです。
Minimal Officeは、ただ単に、家具やインテリアをオシャレに選んだり、見せたりするだけのコーディネートではなく、インテリア性を加味することはもちろん、それだけではなく、あなたの好みや行動、狙いを分析し、あなたの目的に合わせた、他の誰用でもない、あなた仕様のご提案ができることを強みとしています。
「あなたが何を目指しているのか」を、あなたに寄り添い、一緒に考え、その目的までの過程で抱く、あなたの不安や負担やリスクなどをMinimal Officeの知識とアイデアで、ミニマルに、最小限に、解決させていくことをポリシーとしています。
Minimal Officeは家庭と仕事を両立しようと頑張る女性の味方です。
家庭と仕事を両立する上でのお悩みや解消したいこと、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
ブログの最下部に「Minimal Office 相談カレンダー」と Minimal Office ホームページがありますので、合わせてご覧ください。
相談は無料です。
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次回は、実際に選んだ備品と各レイアウトを組み合わせた、実写真をお見せしながら、各パターンの詳細をもう少し掘り下げてお伝えできればと思います。